アクセサリーの大量生産が安い理由

私もジュエリーに関連した発信をしているので、自然とリールには安価なアクセサリーやシルバーアクセサリーブランドの動画が流れてきます。

その多くは中国で大量に、安価に製造されるものが多いです。

誤解して欲しくないのですが、中国の低単価のアクセサリーが悪いというわけではありません!

そこを念頭に置いて、読んでください。

消費者の立場で、商品が安いのはとても魅力的な条件です。

私もシルバーで装飾品を作っていますが、動画では常に「シルバージュエリー」と言っています。

シルバージュエリーとシルバーアクセサリーは何が違うの?と疑問に思いますよね。

賃金の安い国で作られるシルバーアクセサリーの製造工程を見れば分かります。

ジュエリーやアクセサリーの多くは、鋳造法(キャスト)します。

これは細かなデザインを再現するために必要な方法です。

鍛造法(一から職人が手作りする技法)でできないデザインもあるので、鋳造法はもっと自由なデザインを作れるメリットがあります。

ここまでは、アクセサリーもジュエリーも同じです。

安いシルバーアクセサリーはキャストする前の原型となるワックスの時に、石を埋め込みます。

そして、そこに湯口をつけ、フラスコ(筒)に金属を流し込みます。

シルバーやゴールドなど希望する地金でデザインを出すためには、焼成炉でゆっくり加熱します。

ここで問題が起こります。

天然石の場合は、色が薄くなり、濁ります。

焼成炉の中は高ければ800度以上にもなります。

当たり前ですが、石に影響が出ます。

サファイやルビーでも800度ぐらいは大丈夫と言われていますが、天然石をワックスの時点でセッティングしてキャストするのは国内では殆ど聞いたことがありません。

私に動画で流れてくるアクセサリーブランドはモアサナイトを以上の方法で製造して販売する所がありました。

モアサナイトはダイヤモンドの輝きを超えるという美しい人口石です。

(人口石も天然石も素材のメリットを愛する話は割愛します。)

天然石でも色の変化・表面のダメージ・熱衝撃が少なからず現れるのに、人口石には影響が出ないなんてことはないと思います。

モアサナイトは、ジルコニア以上に輝きがあるので、輝きが少し落ちるくらいは気にならない方もいるかもしれません。

ワックスに石をセッティングする方法は、とても効率的です。

動画で父が行っている「石留め」の技術が必要ありません。

誰でもできます。

低単価で大量に生産するには、非常に向いています。

(石留めという工程が丸ごと一個消えるので)

ある人にとっては、

・安い方がいい

・形になっているなら製造工程は気にならない

という方もいっらしゃると思います。

しかし、ジュエリーが持つ温かみは職人の手によって作られます。

細かい作業を積み重ねて、丁寧に作り込むからこそ綺麗ですし、動画では紹介したことがありませんが職人しか知らないディテールが存在します。

父は「お客様に言わなくてもいいよ」と言うんです。

「アクセサリーとジュエリーを並べると、どこが良いかはお客様も説明できないけど職人が作ったジュエリーを自然と選ぶ」いつもそう言うんです。

素材が同じでも、製造工程が違えば結果も違うのが、アクセサリーとジュエリーの違いです。

皆さんが選択する時に、役に立つようにお話してみましたがいかがでしたか?

職人が作ったから正義という話をしているわけではありません。

知識を持ったうえで、皆さんの判断にお任せします。

ジュエリーの最終形態だと思っている取り巻きのデザインも安い値段に目がくらんで買ってほしくないという話もしたいのですが…

今日はとりあえず一文で簡潔にまとめます。

「デザインから製作、お届けまで一貫して行っている信用できるところで買って!!!」

多くを語れないので察してください。

あんにょん~

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