初めてのマルシェを終えて

私たちの工房がある山梨県で開催された「まちなかマルシェ」に二日間出店しました。
約3年SNSでのみ皆さんに私たちが作っているジュエリーについて発信してきましたが、初めてのマルシェ参加でした。
準備も何からすればいいのか分からないことばかりです。
一つずつ調べて、父と共に什器を制作しました。
1か月程の準備期間はあっという間に過ぎていき当日を迎えます。
「お客様が来なかったらどうしよう…」
常にいい方にマインドコントロールしようと思っていも、心の隅の隅でそう考えいる自分がいました。
開始した時からたくさんの方が見に来てくださいました。
とても印象的な言葉は「Instagram見てきました」でした。
オンラインでご注文くださるお客様は、東京、神奈川、千葉、大阪といった大きな都市からの方が多いです。
山梨にお住いのお客様がSNSを見て来てくれたと知った時、凄く嬉しかったです。
幼い頃は、名前を呼ばれることも恥ずかしいと思っていた性格でしたが、今では誰もが見られるSNSに動画を上げていることもある意味想像したことのない未来です。
「誰かが見てくれている」という状況は私も初めてですが、静かな海をぼーっと眺めている気持ちです。
あまり実感がないと言った方が正しいです。
SNSでは、私が放った言葉が意図しない言葉として捉えらることがあり、とても気を付けています。
オンラインショップでご注文くださると、私は皆さんの顔を見ることができません。
しかし、マルシェで初めてお客様の顔を見ることができました。
「こんな素敵な方がつけてくれるんだ」と思うと温かい気持ちになります。
17日にマルシェに父が来てくれました。
父も41年の間職人としてジュエリーを作ってきましたが、自分が作ったものが並んでいる様子を見て喜んでいました。
お店に行ってこのジュエリーはこの職人が作ったと考える方はいません。
顔のない存在が職人さんでした。
だから、いつも以上に喜んでいた父の笑顔が忘れられません。
マルシェをきっかけにラジオにも出れて、2025年の1月はイベントが多かった月です。
ラジオを聞いて父がうるっとしていたと母から聞いてもらい泣きしました。
父の技術を皆さんに届けたいと思って頑張った3年間が走馬灯のように頭を駆け巡ったからだと思います。
応援くださるフォロワーさんや、家族、友人、それから関わってきた全ての方々に日々感謝を忘れず、これからもお客様を笑顔にできるジュエリーを作っていきたいです。
変化のない静寂に留まりたいという怠けた心を脱ぎさって、変化を楽しめる大人でありたいです。
またね!


「まちなかマルシェ in KOFU」
2025年1月17日(金)、18日(土)10:00~17:00 出店
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